「スキーといえば、ジャンプやトリック」だけが競技と思っていませんか?
今、ウィンタースポーツ界で最も熱い視線を浴びているのが「山岳スキー(通称:Skimo / スキーモ)」です。2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪の正式種目にも決定し、その過酷さとスピード感から「雪上のトレイルランニング」とも呼ばれています。
今回は、初心者の方でも5分で競技の全貌がわかるよう、ルールと魅力をギュッと凝縮して解説します!
山岳スキー(スキーモ)ってどんな競技?

一言で言えば、「専用のスキー道具を使い、雪山のコースをいかに速くゴールするか」を競うタイムレースです。
最大の特徴は、レース中に「登る」「担ぐ」「滑る」という3つのアクションが目まぐるしく入れ替わる点です。リフトは一切使いません。自分の脚力とテクニックだけで山を攻略する、究極の持久系スポーツです。
競技の3大要素とルール

観戦する際に押さえておきたい、スキーモの基本動作は以下の3つです。
- シール登行(登る)
スキーの裏に「シール(スキン)」という滑り止めの毛を貼り、カカトが上がる専用ビンディングを使って坂道を登ります。 - シートラ(担ぐ)
スキー板を脱いでバックパックに固定し、雪の急斜面をツボ足(ブーツ)で駆け上がります。 - ダウンヒル(滑る)
山頂に着いたらシールを剥がし、カカトを固定して一気に滑降!障害物や急カーブを華麗にクリアします。
ここが勝負の分かれ目!「トランジション」

スキーモで最もエキサイティングなのが、動作を切り替える「トランジション(転換)」の瞬間です。
「登り」から「滑り」へ切り替える際、選手は数秒でシールを剥がし、ビンディングをロックし、ストックをたたみます。
トップ選手はこの作業をわずか10秒足らずで行います。
ここで手間取ると、どんなに脚力が強くても一気に抜き去られてしまいます。F1のピット作業のような緊張感は必見です!
2026年五輪で実施される山岳スキーの種目
五輪では、観客がエキサイティングに楽しめる以下の種目が採用されます。
| 種目 | 内容 |
| スプリント | 標高差約70m、約3分間の超短距離決戦。全要素が詰まった「スキーモ版100m走」。 |
| 混合リレー | 男女ペアでバトンをつなぐ。チーム戦略と交代時のドラマが見どころ。 |
※このほか、世界選手権などでは長時間山を駆け巡る「インディビジュアル」という過酷な種目も人気があります。
驚きの超軽量ギア
「登り」が重要視されるため、他のスキーの道具とは違い、驚くほど軽いのが特徴です。
- 板: 片足約700g前後(一般的なスキー板の約1/3以下!)
- ブーツ: カーボン製などで、まるで見ためはスニーカーのような可動域。
- ウェア: 動きやすさを重視した、ピタッとしたレーススーツ。
まとめ:これからは「自力で登るスキー」が面白い!
山岳スキー(スキーモ)は、強靭な体力と、一瞬のミスも許されないテクニックが融合したスポーツです。
残念ながら日本代表は、出場することは叶いませんでしたが今季注目の競技の一つに違いはありません。「滑るだけ」ではない、雪上の総合格闘技。今年の冬は、ぜひスキーモの動画や大会をチェックしてみてください!



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