さとうさおり都議のXアカウントロック問題|週刊文春取材を巡る経緯

政治経済

2025年10月18日深夜のライブ配信にて、東京都議会議員のさとうさおり氏(39歳、公認会計士)が、27万人のフォロワーを持つX(旧Twitter)アカウントがロックされたことを公表しました。

事の発端:週刊文春からの取材

取材,インタビュー

さとうさおり都議は、週刊文春から経歴詐称疑惑に関する取材を受けることになりました。
文春からのメールには以下のような内容が記載されていました。

1. 過去の勤務経歴について

  • 佐藤氏は千代田区長選出馬時に「2016年〜2021年、デロイト トーマツグループ(監査法人トーマツおよびデロイトトーマツ税理士法人)に在籍」と説明
  • 株式会社GA technologiesの有価証券報告書にも「2016年2月トーマツ入社、2019年9月デロイトトーマツ税理士法人移籍」と記載
  • 複数メディアも「大手会計事務所勤務」と報道
  • 小誌の取材では「上記二法人に就職・勤務の経歴はない」との証言あり

確認したいこと: 事実かどうか、異なる場合はどの箇所か

2. 契約形態について

証言によると、佐藤氏はデロイトトーマツグループ内の「デロイトトーマツタレントプラットフォーム株式会社」に2022年8月〜2023年3月まで業務請負契約で所属。

確認したいこと: 事実かどうか、異なる場合はどの箇所か

3. 選挙公報の記載について

東京都議会議員選挙公報に「千代田区内の会計事務所で監査・税務グループ統括の内部監査を兼任」と記載。

確認したいこと: 「千代田区内の会計事務所」がトーマツ2法人を指すかどうか

4. 雇用契約と証拠について

(1)(2)が事実と異なる場合、佐藤氏がデロイトトーマツグループとどのような契約を結んでいたか。トーマツ2法人に所属したことを証明する文書の有無。

5. 経歏詐称の指摘への見解

(1)(2)が事実なら、経歴詐称の可能性があり、有権者への背信行為にあたるとの指摘がある。

確認したいこと: この指摘に対する見解

さとう氏の対応

YouTubeライブ配信での対応

さとう氏の対応で特に注目を集めたのが、YouTubeライブ配信での行動です。配信中に文春本社へ直接電話をかける様子を公開し、取材対応の透明性を重視する姿勢を示しました。

この配信は「これが文藝春秋(週刊文春)のやり方」というタイトルで公開され、氏の主張や文春への批判を直接視聴者に伝える場となりました。

配信URL: https://youtu.be/SKVgy5N3rvE

X(旧Twitter)での情報発信

さとう氏は文春からの取材について、その姿勢や連絡の遅れに問題があると主張し、自身のXアカウントで文春の一方的な取材方法について批判的な投稿を行いました。その中には、文春から届いたメールの画像も含まれていました。

アカウントロックの詳細

ロック,鍵

ロックの経緯

2025年10月18日深夜1時30分頃、さとう氏のXアカウントが自動的にロックされました。Xからの通知では「個人情報の投稿を禁止するルールに違反している」という理由が示されました。

削除対象となったのは、文藝春秋が送付したメールを公開した投稿でした。この投稿には以下の情報が含まれていました:

  • 法人の代表番号
  • 編集部の業務用メールアドレス
  • 編集部の携帯番号

さとう氏の反論

さとう氏は、これらの情報は個人情報保護法21条に該当しないと主張しています。
個人情報保護法では「生存する個人に関する情報」のみが個人情報として扱われるため、法人の業務用連絡先はこれに該当しないという見解です。

また、公益目的での公表であり、取材の透明性を確保するために社会相当性があると確信していると述べています。

業者による工作の疑惑

さとう氏は、今回のアカウントロックについて、業者を利用した組織的な通報工作である可能性を指摘しています。

過去の証言によると、業者が一斉に1つの投稿に対して通報すると、一発で凍結できるという手法が存在するとのこと。
警察の取り調べを受けた人物がこの手法について証言していたといいます。

過去の凍結歴

初回の凍結(フォロワー7000人時)

さとう氏は過去に一度、フォロワー7000人の時にアカウントを凍結された経験があります。
その後も継続的にステルスバンのような制限を受け、約1年前まで「怒りのサブ垢」という名前を使用していました。

ジャニーズ問題での凍結

前回の凍結は、ジャニーズ事務所の性加害問題について海外メディアで報道されていた内容を翻訳し、YouTubeに動画をアップしてXでアナウンスした数日後に発生しました。

どのように申請しても復活せず、イーロン・マスク氏に直接手紙を書くなど何度も抗議しましたが、アカウントは復活しませんでした。

長期的な影響

凍結後、検索しても出てこない、おすすめに上がらないなどの制限が約1〜2年間続いたと語っており、ようやく復活してきたと思った矢先に、今回の文春問題でのロックが発生しました。

YouTubeでの制限

さとう氏は、YouTubeでも長期間にわたり制限を受けていたと証言しています。

具体的な制限内容

  • 通知が視聴者に届かない
  • 生配信の同時視聴者数が300人程度に固定される
  • 登録者数40万人なのに動画再生回数が4000回程度になる
  • サブチャンネル(登録者1万人)の方が、本チャンネルよりも同時視聴者数が多い異常な状態

全世界ブロックの経験

さとう氏は過去にYouTubeで「全世界ブロック」を受けた経験があると語っており、
これは防衛に関わる内容を発言した際に発生し、国会関係者からも問い合わせがあったほどの出来事でした。

この経験から、さとう氏は「真実を伝えようとしても消されていく」と感じており、オフラインでの情報共有の重要性を強調しています。

YouTube は政治宗教に関する発言にはシビアに反応する傾向があるため、現在の主体政党に反対する意見に関して広がりにくいという特徴があることが原因だと思われます。

ロックとは何か

ライブ配信の中でロックと凍結の違いがわからないという人もおられたのでご紹介します。

凍結との違い

  • ロック
    本人はアカウントにアクセスできず、投稿や更新ができない。
    ただし、他のユーザーからはアカウントや投稿が見える
    (更新されないアカウントとして表示される)
  • 凍結:
    本人も他のユーザーもアカウントを一時的に見ることができなくなる状況
    SNSによっては永久的に使えなくなることを指すこともある
  • 削除
    アカウントが永久に消去される場合に使われます。
    よく垢BANと言われています。

ロックの影響

仮にロックが解除されたとしても、以下のような影響が出ることが予測されます。

  • DMの閲覧・返信ができない
  • 投稿が検索に表示されにくくなる
  • おすすめに上がりにくくなる
  • インプレッションが大幅に低下する

また、さとう氏は、関係者とDMでやり取りしていたため、連絡が取れなくなり支障が出ていると述べています。

問題の焦点

SNS, X

1. メディアの取材姿勢

週刊文春の取材方法や連絡のタイミングについて、取材を受ける側から疑問が呈されました。
報道の自由と取材対象者の権利のバランスについて、改めて議論を呼ぶきっかけとなっています。

2. SNSでの情報発信

政治家や公人がSNSを通じて自らの主張を直接発信することの意義と、その限界について考えさせられる事例となりました。

3. プラットフォームの判断

X社がアカウントをロックした判断基準について、透明性を求める声も上がっています。
業務用の連絡先を公開することが「個人情報の投稿」に該当するのかという点も議論の対象です。

4. 組織的な通報工作の可能性

業者を使った組織的な通報によってアカウントが制限される可能性について、プラットフォーム側の対策が求められています。

今後の予定

都政報告会

10月26日に都政報告会が予定されています。
さとう氏は、オフラインの場でより詳しい情報を共有する意向を示しています。

情報発信の方針

さとう氏は、ネットでの情報発信が制限される可能性を踏まえ、
「真実を後世に残すなら石に刻むこと」とリアルでの情報共有の重要性を強調しています。

現在の状況

さとうさおり氏のアカウント復旧については、記事執筆時点で明確な情報は得られていません。
氏は視聴者に対し、Xでの拡散協力を呼びかけています。

X社からの公式な声明や、アカウントロックの具体的な理由についての詳細は、現時点では明らかにされていません。

最新情報について

この問題に関する最新の情報や、さとうさおり氏の見解については、氏の公式SNSアカウントやYouTubeチャンネルをご確認ください。
また、関連報道についても各メディアの続報をご参照ください。


本記事は2025年10月18日時点の情報に基づいています。

参考配信

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