2026年2月14日、ミラノ・コルティーナ五輪。カーリング女子日本代表(チーム吉村)が、世界ランキング1位のスイス(チーム・ティリンゾーニ)を 7-5 で破る大金星を挙げました!
特筆すべきは、日本が第1エンドから「先行」という不利な状況でスタートしながら、王者スイスの猛攻を耐え抜き、終盤で鮮やかに逆転したその試合運びです。
試合スコア:先行から掴み取った栄光
| チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 計 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| スイス | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 5 |
| 日本 | 0 | 1 | 0 | 2 | 0 | 0 | 2 | 1 | 0 | 1 | 7 |
試合のポイント:不利な「先行」を武器に変えた日本の忍耐力
今回の試合、スイスが第1エンドの後攻(*印)を持ってスタートしました。カーリングにおいて、後攻は最後に石を投げられるため圧倒的に有利ですが、日本はこの状況を驚異的な粘りで跳ね返しました。
特に注目したいのは、日本が「先行」でありながら、常にプレッシャーをかけ続けた点です。
- 中盤の攻防(第5・6エンド)
第4エンドで2点を取り同点に追いついた日本。続く第5エンドをブランク(両チーム0点)に持ち込み、第6エンドも先行からプレッシャーをかけ続けました。結果としてスイスに1点を与えたものの、後攻のスイスに大量得点を許さない完璧なコントロールを見せました。 - 終盤の勝負(第8・9エンド)
第7エンドに日本が2点を奪い逆転(4-3)。ここからが圧巻でした。第8エンド、日本は先行ながら1点を追加するスチールに成功!続く第9エンド、後攻(ラストストーン)のスイスに1点返され同点に追いつかれますが、最終第10エンドを「日本後攻」という最高の形で迎えることに成功しました。
先行という、常に先に石を置いて相手のミスを待つ、あるいは難しいショットを強いる立場を貫き通し、最後の最後に後攻の権利を奪い取った日本の戦略勝ちと言えます。
吉村紗也香選手のショットが冴えわたる
先行での戦いを支えたのは、やはりスキップの吉村紗也香選手です。
ショット成功率は 83%、ドローショットに関しては驚異の 95%。先行でハウス内にプレッシャーを与え続けるドローショットの精度が、スイスのミスを誘い、チャンスを確実にものにしました。
また、リードの近江谷杏菜選手も 86% という高い成功率で、先行エンドの守りを鉄壁にしました。
まとめ:五輪の舞台で示した「日本の底力」
世界女王スイスを相手に、第9エンドまで一度も後攻の有利を得ることなく耐え抜き、先行から攻め勝ったチーム吉村。
不利な条件を言い訳にせず、自分たちのショットの精度を信じて戦い抜いたこの1勝は、日本のカーリング史に残る価値ある勝利と言えるでしょう。
頑張れ、日本!
選手別ショット成功率(日本)
- 吉村 紗也香 (S): 83%
- 小野寺 佳歩 (3): 73%
- 小谷 優奈 (2V): 75%
- 近江谷 杏菜 (1): 86%
- チーム全体: 79%


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