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ミラノに刻んだ日本女子の絆と誇り。坂本花織が銀、中井亜美が銅。千葉百音も4位入賞の快挙

フィギュアスケート2026 冬季オリンピック

2026年2月19日、イタリア・ミラノのアイススケーティング・アリーナ。ミラノ・コルティナ五輪フィギュアスケート女子シングルは、一瞬たりとも目が離せない激闘となりました。結果、アメリカのアリサ・リュウ選手が逆転で金メダルを掴み取りましたが、特筆すべきは日本勢の圧倒的な層の厚さです。坂本花織選手が銀、中井亜美選手が銅、そして千葉百音選手が4位。表彰台の2枠を占め、トップ4に3人が名を連ねるという、日本フィギュア史に残る輝かしい一夜となりました。

順位選手名国名合計スコアSPFS
アリサ・リュウUSA226.7931
坂本 花織JPN224.9022
中井 亜美JPN219.1619
4位千葉 百音JPN217.8844
5位アンバー・グレンUSA214.91133

ハイレベルな攻防、勝負を分けた「フリーの爆発力」

ショートプログラム(SP)を終えた段階では、日本勢が表彰台を独占するかと思われた。中井亜美が完璧な演技で首位に立ち、坂本花織が2位、千葉百音が4位と、日本代表3名が揃ってメダル圏内にひしめく展開となった。

しかし、フリースケーティング(FS)でその勢力図を塗り替えたのが、アメリカのアリサ・リュウだった。SP3位で迎えたリュウは、FSで自己ベストに迫る圧巻の演技を披露。技術点、構成点ともに他を圧倒するスコアを叩き出し、逆転で金メダルを勝ち取った(合計226.79点)。

アリサ・リュウ:復活の天才少女が掴んだ、24年ぶりの米女子金メダル

今大会の主役となったのは、合計226.79点をマークしたアメリカのアリサ・リュウ選手です。かつて13歳で全米女王に輝き「天才少女」と呼ばれた彼女は、一度は競技から引退。しかし、2年の空白期間を経て「自分自身の楽しみのため」にリンクへ戻ってきました。

ショートプログラムでは3位につけると、フリーではドナ・サマーの「MacArthur Park Suite」に乗せ、情熱的かつ軽やかな演技を披露。後半にかけて場内の手拍子が大きくなる中、全てのジャンプを完璧に着氷させ、FS 150.20点という驚異的なスコアで逆転優勝を果たしました。アメリカ女子としては2002年ソルトレイクシティ五輪のサラ・ヒューズ以来、24年ぶりとなる個人戦の金メダルという歴史的快挙です。

日本勢の意地:坂本が銀、中井は粘りの銅

世界女王として連覇を狙った坂本花織は、SP・FSともに2位という極めて高い安定感を見せた。惜しくも頂点には届かなかったものの、合計224.90点で銀メダルを獲得。ベテランらしい落ち着いた滑りで、大舞台での強さを改めて証明した。

一方、SP首位からスタートした17歳の中井亜美は、FSでミスが重なり9位と苦しんだ。しかし、SPで蓄えた大きなアドバンテージが功を奏し、合計219.16点で死守。初出場での銅メダルという快挙を成し遂げた。

坂本花織:絶対女王が見せた「愛の讃歌」と誇り高き銀メダル

日本のエース、坂本花織選手は合計224.90点で銀メダルを獲得しました。ショートプログラム(SP)、フリースケーティング(FS)ともに2位という、極めて高い安定感を見せつけました。

FSではエディット・ピアフのメドレーに乗せ、代名詞である力強いダブルアクセルや飛距離のあるジャンプを次々と披露。後半のフリップに課題を残したものの、演技構成点(PCS)では9点台を並べる圧巻の表現力を発揮しました。ベテランとしての意地と、4年間世界のトップを走り続けてきた自負が、ミラノの氷上に「大人のスケート」を鮮やかに描き出しました。

中井亜美:SP首位の衝撃。10代の情熱で掴んだ銅メダル

今大会最大のサプライズの一つは、中井亜美選手が見せたSPでの快進撃でしょう。78.71点という驚異的なスコアで首位発進を決めた彼女は、世界中にその名を知らしめました。

フリーでは緊張からかジャンプに乱れが出て140.45点(9位)と苦しみましたが、冒頭のトリプルアクセルで9.71点という高い技術点(GOE含む)を獲得。合計219.16点で粘り抜き、堂々の銅メダルを手にしました。10代らしい勢いと、世界最高峰の武器を持つ彼女の表彰台は、日本女子フィギュアの新時代の幕開けを感じさせるものでした。

千葉百音:冷静沈着、4位入賞が証明した確かな実力

惜しくもメダルには届かなかったものの、千葉百音選手の4位入賞(合計217.88点)もまた、称賛に値する結果です。SP・FSともに4位という順位が示す通り、その安定感は世界トップレベルにあります。

「ロミオとジュリエット」の旋律に乗せ、ミスのない緻密な演技を披露。技術要素点(TES)では74.46点をマークし、フリー単体では坂本選手や中井選手に迫る高い完成度を見せました。静かな闘志を秘めた彼女の演技は、ミラノの観衆の心に深く刻まれました。

驚異の10人抜き:アンバー・グレンの猛追

今大会、最も会場を沸かせた一人と言えるのが、アメリカのアンバー・グレンだ。SPでは13位と大きく出遅れたものの、FSではリュウに次ぐ3位のスコアをマーク。一気に順位を8つ上げ、総合5位へと食い込む「ミラノの奇跡」とも呼べる追い上げを見せてくれました。

まとめ:最強の布陣で挑んだ日本女子の黄金時代

優勝したアリサ・リュウ選手(合計226.79点)の完璧な演技には一歩及びませんでしたが、2位から4位までを日本勢が独占したこのリザルトは、現在の日本女子フィギュアが「黄金時代」にあることを証明しています。

表彰台で並んだ坂本選手と中井選手、そしてそれをすぐ傍で見守った千葉選手。切磋琢磨し合う3人の絆が、この歴史的快挙を生み出しました。ミラノの夜に輝いた日の丸は、4年後の未来へ向けて、さらなる希望の光を放っています。

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