日本テレビ(日テレ)は、過去に複数の番組で「やらせ」(事実の捏造や作為的な演出)疑惑が浮上し、視聴者の信頼を損なう事件を繰り返してきました。
これらの事例は、主にバラエティ番組で発生しており、BPO(放送倫理・番組向上機構)の審議入りや番組休止、謝罪に発展したケースもあります。
以下では、主な事例を時系列でリストアップし、各々の詳細を説明します。
情報は信頼できる報道やまとめサイトに基づいていますが、局側が「演出」と主張するグレーゾーンも含みます。
1. 恋愛部活(2006年4月放送)
- 概要
高校生の恋愛をテーマにしたバラエティ番組。
出演生徒の一部が芸能事務所所属のタレントで、告白シーンが事前に仕組まれていた疑惑。 - 詳細
日本航空高校の回で、西村風由子(シャイニングスターエンターテイメント所属)、原田百合果(タンバリンアーティスツ所属)、小野寺薫(ピー・ビー・ビー所属)が出演。
小野寺のブログでタレントとしての出演が明らかになり、記事削除。
男子生徒の告白が最初から断られるよう設計されていたと指摘され、視聴者から「本物の生徒じゃない」と批判殺到。 - 結果
番組側は公式謝罪せず、疑惑がネットで広がるのみ。
やらせの典型例として、後年のまとめ記事で取り上げられる。
2. 幸せ!ボンビーガール(2011年4月開始、複数回疑惑)
- 概要
貧乏生活を送る女性の日常を描く番組。複数のコーナーで事実捏造の疑い。 - 詳細
「上京ガール」コーナー(2019年11月放送)で、出演女性の上京動機が番組とSNSで矛盾(番組では「夢のため」、SNSでは「お芝居・MC」)。
「地域おこし協力隊」や「激安リフォーム」では、やり取りのタイミングが不自然で、事前打ち合わせの痕跡が見られた。
出演者がプロの役者や事前リハーサルを行っていた可能性。 - 結果
視聴者からの問い合わせが増え、局側は「事実に基づく」と否定したが、SNSで炎上。
番組は継続したが、信頼低下を招いた。
3. 世界の果てまでイッテQ!(2013年頃から複数回、2018年大炎上)
- 概要
人気コーナー「世界で一番盛り上がるのは何祭り?」で、存在しない祭りをでっち上げた疑惑。複数回の放送で発覚。 - 詳細
- 2018年5月放送の「橋祭り in ラオス」: 水上の狭い橋を自転車で渡る催しが、現地で実在しないと週刊文春報道。
コーディネーターが日本側提案でセットを設置、少年参加者に賞金が支払われた証言あり。
日テレは「現地提案」と主張したが、賞金の出所(コーディネーター経由?)が不明。 - 全体で11項目の「祭り」が捏造(例: タイの「水瓶祭り」)。
東南アジアのテレビで取り上げられる人気イベントと説明したが、証拠薄く、現地確認なし。
- 2018年5月放送の「橋祭り in ラオス」: 水上の狭い橋を自転車で渡る催しが、現地で実在しないと週刊文春報道。
- 結果
2018年11月8日、文春報道後、日テレが文書で否定。
11月18日放送で謝罪テロップ、企画一時休止。
過去110本のロケ調査、BPO審議入り。
2020年3月に企画復活したが、視聴率低下とスポンサー離れを招いた。
局側は「やらせではなく演出の範疇」と主張。
4. 24時間テレビ 「愛は地球を救う」(2018年頃・2019年8月放送)
- 概要
チャリティ番組のコーナーで、事実と異なるVTRやイベントの捏造疑惑。 - 詳細
- 2018年頃: タイの「東日本大震災の死者を弔う祭り」が、金を払って人々を集めたデッチ上げと報道。
- 2019年8月24日放送の「二宮和也のあの人に会いたくない」: EXIT兼近大樹と元彼女のVTRで、二股疑惑が事実無根。
元彼女が動画で「スタッフから二股と言わされた」と暴露。
兼近やりんたろー。もSNSで違和感を訴え、ツイート削除。 - 2024年:
マラソン企画で、やす子のゴールがギリギリで「調整された?」との疑惑(YouTuber検証)。
- 結果:
局側は「演出」と否定したが、炎上。
寄付金着服事件(別件)と重なり、番組の信頼性が揺らぐ。BPOへの苦情増加。
事例の傾向と影響
これらの事例は、視聴率優先で「ないものをあるように見せる」パターンが共通。
業界では「0から1を作るのがやらせ、1から2を盛るのが演出」との線引きがありますが、日テレの場合、BPO審議や謝罪で「やらせ認定」されるケース多いことでしられています。
結果として、視聴者離れが進み、TBSやフジより信頼度が低下。
最新の奈良鹿報道疑惑も、この体質の延長線上にあると言えます。
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