小池都知事とエジプトの関係は？学歴疑惑と外交をめぐる論争

東京都の小池百合子知事は、カイロ大学アラビア文学科を「首席で卒業した」と公称しています。

しかし、2024年の都知事選を機に浮上した学歴詐称疑惑はいまも尾を引き、
さらに2025年8月に東京都がエジプト経済団体（EJBC）と締結した「労働者雇用協力合意書」をきっかけに、
再び世論の批判を浴びています。

この合意は公式には
「エジプト人労働者のスキル向上と就労支援」を目的とした国際協力ですが、
SNSや一部メディアでは
「学歴疑惑を揉み消してもらった見返りではないか」
と指摘され、ついには都庁前でデモが発生する事態にまで発展しました。

時系列でみる小池氏とエジプトの関係

時期	出来事	「恩」の文脈
1970年代	小池氏がカイロ大学に留学。首席卒業を自称するが、証明書の文法ミスやアラビア語力への疑問から真偽不明。	学歴の出発点。エジプト滞在中に噂やトラブルも。
2015年	日本政府がエジプトに300億円の無償ODAを決定。小池氏も関与したとされる。	「学歴隠蔽のための支援では？」との憶測。
2024年11月	小池氏3選直後、エジプト移民大臣が2度にわたり祝福声明を発表。直後にEJBCと会合。	学歴追及を抑えた「助け舟」との見方が浮上。
2025年8月	東京都とEJBCが「労働者雇用協力合意書」を締結。小池氏とエジプト首相が会談。	「見返り外交」の象徴と批判される。
2025年9月	都庁前でデモ（参加者1000人超）。エジプト出身タレント・フィフィ氏が「学歴は嘘」と発言。	疑惑がさらに拡大。

カイロ大学首席卒業をめぐる小池氏の経歴は、以前から真偽不明とされてきました。
2024年の都知事選では証拠の信憑性が大きな争点となりましたが、エジプト政府が「公式証明書」を発行し、追及を事実上ストップさせた経緯があります。

そのため、「今回の合意書はエジプトに対する“貸し借りの返済”なのでは？」という疑念が根強く残っているのです。

合意書は「労働者のスキルアップ研修や就労情報の提供」にとどまるとされています。
しかし、批判的な人々の間では「結果的にエジプト人労働者を東京に呼び込む制度だ」との懸念が拡大しました。

SNSでは「#エジプトファースト」「#都税で移民促進」などのハッシュタグが広がり、グーグルマップで都庁が「エジプト小池ゆりこ神殿」と改ざんされる騒ぎまで起きています。

合意書締結は都議会への十分な説明を経ずに進められたとされ、「小池知事の独断ではないか」という批判もあります。
特に、税金を伴う国際協力である以上、都民への説明責任は重く、透明性が欠けている点が問題視されています。

今回のエジプト合意は、都政そのものに大きな影響を与えています。

野党系の都議からは「都民への説明不足」「議会軽視だ」との声が相次ぎ、臨時委員会での集中審議を求める動きが出ています。与党寄りの都議も一部は「説明が足りない」と慎重姿勢を見せています。

「国際協力」と説明されても、税金が使われている以上、都民には納得感が必要です。
特に住宅問題や物価高が深刻な中で、「なぜ今エジプト？」という疑問が噴出しており、小池都政への支持率に影響しつつあります。

もし疑惑が尾を引けば、小池知事の後継問題や次期都知事選に大きな影響を与える可能性があります。与党・野党ともに「ポスト小池」をにらんだ動きが加速するかもしれません。

デモ活動
2025年9月19日、都庁前では「小池辞めろ」「移民反対」と訴えるデモが行われ、参加者は1000人を超えました。
著名人の発言
エジプト出身タレントのフィフィ氏は「小池さんのアラビア語は首席卒業レベルではない」と語り、「エジプト政府が圧力をかけて学歴問題を抑え込んだ」と暴露しました。
小池氏の反応
小池知事は「合意は誤情報に基づく批判を受けている」と説明し、都の公式HPでQ&Aを公開。「特別ビザは発行しない」「移民を積極的に誘導するものではない」と強調しました。