立憲民主党の野田佳彦代表と公明党の斎藤鉄夫代表は19日、新党「中道改革連合(略称:中道)」の結成を発表した。
両党はシンボルカラーに両党の中間色となる青を採用し、綱領と基本政策を正式に公開。政治の「ど真ん中」を目指す新党の船出となったが、SNS上では発表直後から激しい論争が巻き起こっている。
「生活者ファースト」を掲げる中道路線
野田代表は新党名に込めた思いについて、「右にも左にも傾かず、直道(じきどう)を通して解を見出していく姿勢」と説明。人間中心主義と人間の尊厳を重視した理念のもと、賛同者が集まる構造を目指すとした。
具体的な政策の柱として「生活者ファースト」の視点を強調。物価高騰や円安進行による生活の危機に対し、食料品の消費税ゼロ税率や社会保険料の軽減などを検討していることを明らかにした。 斎藤代表も「格差社会の解消」と「日本の平和を守る」ことを中道の核心と位置づけ、防災・減災、国土強靭化の推進、そして国際協調主義による近隣諸国との対話の重要性を訴えた。
今回の合流は、昨年10月の公明党による自公連立離脱を受けたもので、衆議院議員を中心に結集する形となった。
政策の5本柱と「言い間違い」の波紋

新党公式アカウント(@CRAJ2026)が発表した政策の5本柱は以下の通り:
- 持続的経済成長への政策転換
- 現役世代も安心できる新たな社会保障モデル
- 選択肢と可能性を広げる包摂社会
- 現実的な外交・防衛政策と憲法改正論議の深化
- 不断の政治改革と選挙制度改革
会見では、野田代表が「ベーシックインカム」に言及する場面もあり、その後すぐに「ベーシックサービス」と訂正する一幕があった。こうした細かな政策の差異が、今後の党内融和の課題として注目されている。
SNS上で巻き起こる「批判の嵐」と「公式の対抗」

発表直後からX(旧Twitter)では批判的な投稿が爆発的に拡散される一方、公式側も積極的に発信を強める「空中戦」が展開されている。
「政党交付金ロンダリング」疑惑が12万いいねの大炎上
最も拡散されているのは、経済評論家の高橋洋一氏の指摘を引用した投稿(@24chokemaru)だ。
衆議院議員のみが新党に合流し、参議院や地方組織を「公明党」として残す手法について、「政党を解散せずに交付金を受け取り続けるための裏技だ」とする暴露動画付きの投稿には、12万件を超える「いいね」が殺到。
「金のための中道」「選挙のための野合」といった辛辣なコメントが相次いでいる。
中国関連の「陰謀論的解釈」も燃料に
保守系論客の門田隆将氏(@KadotaRyusho)は、新党のロゴが「中国共産党のロゴに酷似している」と主張。画像比較とともに「媚中勢力の結集」と猛烈に批判する投稿も、大きな反響を呼んでいる。
また、ニュース番組「真相報道バンキシャ!」で、新党が政治分布図の「真ん中」に配置されたスクショ画像(@naruhiko_kuroda)も拡散されており、「勝手に真ん中を名乗るな」という保守層の不満が3万件以上のいいねを集める事態となっている。
公式側の反撃:安住氏の綱領投稿とYouTube戦略
これに対し、公式側も沈黙していない。安住淳幹事長(@azumi_jun117)は自ら「共生と包摂の社会を目指す」と写真付きで綱領をポスト。支持者からは「丁寧な説明で好感が持てる」との声が上がっている。
さらに特筆すべきは、公式アカウントが「SNSの賛否や批判を野田・斎藤代表にぶつける」という企画動画を公開したことだ。批判を無視せず真正面から答える姿勢に対し、「率直で好印象」「逆に信頼できるかもしれない」と、当初の拒絶反応から擁護に転じるユーザーも現れ始めている。
新党の体制と今後の焦点
新党の本部は、便宜上、旧立憲民主党本部の住所に届け出られた。既存議員については、来週初めに離党届を提出し、正式に参加手続きを進める。野田代表は「できるだけ多くの人に参加してもらいたい」と呼びかけている。
共産党との関係について、野田代表は志位和夫委員長の不出馬報道を「初めて知った」と述べつつも、「中道改革の路線とは理念が異なる」として連携を否定。また、党名から「立憲」「公明」を外した理由を「理念先行で作った。支持者には丁寧に説明していく」と語った。
SNS上での激しい「洗礼」を浴びながらのスタートとなった中道改革連合。来週に控える正式な離党手続きと、その後の選挙戦で、この逆風をどこまで跳ね返せるかが最初の試金石となる。
- 立憲・公明が新党「中道改革連合(略称:中道)」を結成。
- 野田・斎藤両代表が「生活者ファースト」と「中道路線」を強調。
- Xでは「政党交付金の裏技」「媚中批判」など批判的な投稿が10万件規模で拡散。
- 公式側はYouTubeや幹事長のポストを通じて、批判に答える形で支持拡大を図る。
- 衆議院148名規模に加え、参議院や新人も含めた最大180名規模の勢力を目指す。


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