2026年2月14日、イタリアのリヴィニョ・スノーパークで、ミラノ・コルティナ冬季五輪「女子フリースキー・ビッグエア」の予選が開催されました。
夜19:30にスタートしたこのセッションは、気温-1度、雪温-4度という引き締まったハードパックなコンディション。夜空に照らされた巨大なジャンプ台を舞台に、世界最高峰の27名が12枠の決勝切符をかけて激突しました。
王女たちの共演:オールドハムとアイリーン・グーのハイレベルな首位争い
予選から決勝さながらのハイレベルな空中戦が繰り広げられました。首位で予選を通過したのはカナダのメーガン・オールドハム(今季五輪スロープスタイル銅メダル)。
1本目に放った「x-I-D-12-sf(スイッチ・レフト・ダブル1260・セーフティ)」で91.25点という驚異的なスコアをマーク。2本目は得点を伸ばせなかったものの、3本目でしっかり「I-D10–sf」を揃え、合計171.75点でリーダーボードのトップに立ちました。
これを追うのは、中国の絶対女王、アイリーン・グー(谷愛凌)。1本目に86.00点を出し、3本目には「I-D10–BI」で84.75点を加えて合計170.75点。1点差の2位で通過する勝負強さを見せ、連覇への期待を抱かせました。3位にはスイスの実力者マティルド・グレモーが169.00点で続き、表彰台候補たちが順当に決勝へ駒を進めています。
日本代表・古賀結那:果敢な挑戦とジャッジの詳細
日本から唯一出場した古賀結那選手(2002年生まれ)は、トータル77.75点の25位という結果になりました。決勝進出とはなりませんでしたが、五輪の舞台で堂々たる挑戦を見せました。
今回の古賀選手のランにおける、詳細なジャッジスコアを振り返ります。
古賀選手のラン詳細
- Run 1: 「l-9-ld-Tg」 スコア 65.25
- ジャッジ内訳: J1(69), J2(67), J3(62), J4(65), J5(63), J6(66)
- 解説: ニュージーランド、スイス、オーストリア、スウェーデン、カナダ、ノルウェーの6審判による採点。最高値(69)と最低値(62)を除いた4名の平均で算出されました。堅実なエアで60点台後半をマークし、良いリズムで予選をスタートさせました。
- Run 2: 「x-l-10-Mu」 スコア 12.50
- ジャッジ内訳: J1(10), J2(14), J3(14), J4(12), J5(15), J6(8)
- 解説: さらに難易度を上げたスイッチからの1080に挑みましたが、着地でミス。ポイントを伸ばすことができませんでした。
- Run 3: DNS(棄権)
- 2本目までの結果を受け、戦略的判断またはフィジカルなコンディションを考慮してか、最終ランはスタートしませんでした。
地元の期待を背負う超新星と、名手の波乱
今大会、リヴィニョの観衆を最も沸かせたのは、イタリアの18歳フロラ・タバネリです。自国開催のプレッシャーの中、161.50点をマークして6位通過。決勝でのメダル獲得に期待がかかります。
一方で、五輪メダリストでさえも予選の壁に阻まれる波乱がありました。平昌五輪金メダリストのサラ・ヘフリン(スイス)は、ミスが重なり27位(35.00点)で敗退。ビッグエア特有の「一発のミスが運命を分ける」過酷さが浮き彫りとなりました。
決勝進出の12名:争いはさらなる高みへ
決勝へのラストシートを勝ち取ったのは、スイスのアンヌ・アンドラスカ(152.25点)。上位12名による決勝は、異なる2本のトリックの合計スコアで争われます。
首位オールドハムの勢いが続くのか、女王グーが逆転するのか。あるいは地元の星タバネリがミラノの夜に奇跡を起こすのか。注目の決勝からも目が離せません。
合計12名のファイナリストは以下の通りです。
| 順位 | 名前 | 国名 | 合計点 |
|---|---|---|---|
| 1 | メーガン・オールドハム | CAN (カナダ) | 171.75 |
| 2 | アイリーン・グー (谷愛凌) | CHN (中国) | 170.75 |
| 3 | マティルド・グレモー | SUI (スイス) | 169.00 |
| 4 | カースティ・ミュア | GBR (イギリス) | 166.50 |
| 5 | アンニ・カラヴァ | FIN (フィンランド) | 161.75 |
| 6 | フロラ・タバネリ | ITA (イタリア) | 161.50 |
| 7 | ナオミ・アーネス | CAN (カナダ) | 161.25 |
| 8 | ララ・ウルフ | AUT (オーストリア) | 160.25 |
| 9 | 劉夢婷 (リュウ・モンティン) | CHN (中国) | 160.00 |
| 10 | マリア・ガスリッター | ITA (イタリア) | 156.00 |
| 11 | カテリーナ・コツァル | UKR (ウクライナ) | 155.50 |
| 12 | アンヌ・アンドラスカ | SUI (スイス) | 152.25 |


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