「犯罪を犯すのは圧倒的に男性が多い」
この事実は、直感的に理解されているだけでなく、世界中の統計データによって裏付けられています。しかし、なぜこれほどの差が生まれるのでしょうか?
また、女性に多い犯罪や、日本特有の傾向はあるのでしょうか?
本記事では、最新の『犯罪白書』や国連のデータを基に、犯罪統計における男女比の実態を詳しく解説します。
日本の検挙人員の約8割が男性
日本の法務省が発表した『令和6年版 犯罪白書』によると、刑法犯で検挙された人のうち、男性は約79%、女性は約21%となっています。
長年、日本の犯罪者比率は「男8:女2」の割合で推移しており、この構造は非常に強固です。
※各国の法執行機関の最新統計に基づく概算値
罪種によって異なる「女性の割合」
統計を詳しく見ると、すべての犯罪で一様に男性が多いわけではありません。罪種(犯罪の種類)によって、その比率は大きく異なります。
暴力犯罪は圧倒的に男性
殺人、強盗、傷害といった暴力的な犯罪において、女性が占める割合は極めて低いです。特に殺人の加害者は、世界的に見ても90%以上が男性です。
女性に多いのは「万引き」と「生存型犯罪」
一方で、女性の検挙人員の約7割は「窃盗」であり、その大部分が「万引き」です。特にお年寄りの女性(高齢者犯罪)においては、その傾向が顕著であり、孤独や生活苦が背景にある「生存型犯罪」としての側面が指摘されています。
重大暴力犯罪ほど女性比率が低く、財産犯罪で高まる傾向。
世界的に見ても「犯罪は男性主導」
この傾向は日本だけではありません。国連薬物犯罪事務所(UNODC)の調査でも、世界の殺人加害者の約9割は男性であることが示されています。
注目すべきは、被害者の性別構成です。
- 男性被害者: 主に屋外で、見知らぬ男性によって殺害されるケースが多い。
- 女性被害者: 主に家庭内で、パートナーや親族によって殺害されるケースが世界的に多い。
なぜ男女でこれほど差が出るのか?
犯罪学の世界では、この「ジェンダー・ギャップ」について主に3つの視点から議論されています。
- 生物学的要因
テストステロンなどのホルモンが攻撃性やリスク志向に影響するという説。 - 社会的役割
男性の方が伝統的に外の世界で競争にさらされ、犯罪ネットワークに接触する機会が多いという説。 - 司法のバイアス
女性の方が情状酌量を受けやすく、公式な統計(逮捕)に現れにくいという「騎士道仮説」。
具体的になぜ男性の方が多いのかという謎は解明できていません。
どちらにしても人間という生物学的要因(社会的要因)と生き物の生物学的要素的に男性の方が多いのではないかと考えられています。
まとめ
統計データは、単に「男性の方が危険だ」と示しているわけではありません。
男性には「暴力や組織犯罪への関与」、女性には「孤立や困窮による万引き」という、性別ごとに異なる社会的な課題が潜んでいることを示唆しています。
これらの数字を理解することは、より安全な社会を築くための再犯防止策や、適切な支援のあり方を考える第一歩となります。
日本および世界各国の統計に基づくジェンダー・ギャップの可視化
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01
ユニバーサルな性差: 男性が犯罪の8割以上を占める傾向は世界共通であり、犯罪学における最も強固な発見の一つです。
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02
女性犯罪の性質: 万引き、詐欺、薬物所持などの非暴力的な「財産犯」に集中しており、暴力犯罪の割合は極めて低いです。
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03
被害者の特徴: 男性被害者の多くは屋外で面識のない相手に、女性被害者は家庭内でパートナー等に殺害される割合が高いのが特徴です。
出典・引用元


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